中学、高校と男子校の一貫校で、そのあとの大学は工学部でした。ですので、全く女性には縁のない人生を送ってきました。生徒やゼミの同期で彼女がいた人間もいましたが、自分にそういうことができるだけのコミュニケーション力も、イケメン力もないということがわかっていましたので、特別に動こうということもありませんでした。

大学を卒業して、入った会社がメーカーの物流部門で、これまた完全な男社会の職場でした。女性といえば、50代の事務のおばさんくらいで、若い女性には全く出会うチャンスがありませんでした。

おまけに、会社にも自宅から通っていたので、特に生活するうえでの不自由さは感じず、それもあって30歳まで本当に何もなく過ぎてしまいました。

しかし、35歳過ぎたころに、同期もかなり結婚してしまい、自分の将来を考えたときに、親も亡くなってしまったら一生1人だということに改めて気づき、そして焦り、婚活を始めることにしました。

とはいっても、自分で出会いを求めることは性格的にも不可能なので、結婚相談所に入ることにしました。そこで、何人か紹介してもらい、年上の美容関係の仕事をしている人と結婚できました。婚活期間は1年くらいでしたので、ラッキーだったと思います。今では、普通に幸せな結婚生活を送っています。